こんにちは、mymykenshinです。今日は私が手間暇かけて行っている有機栽培について書こうと思います。
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当ブログは初心者でも簡単にバラを楽しめるように、品種選定から、管理方法まで以下のサイトにまとめてあります。是非いろいろ見ていってください。
写真の素敵なバラはローズドゥグランビルです。
※クリックするとバラの家にとびます。
①バラ栽培って大変?
お便りをいただくと一番で多いのが「バラって大変なんでしょ。自分にもできるかな」という相談です。
正直、大変は大変です。園芸品種で「手間いらずで美しい花が咲く」のが理想なら対局にあると思います。
で、育種家たちは、そのハードルを下げるべく努力をしていてますが、軽減できるのは農薬(消毒薬)をまかないですむことだけです。
水やり、肥料やり、害虫対策などが必要となります。
結局、私のように好きな人は美しく咲かせるために手間暇をかけるのが楽しくなっていて、手間暇かけたくない、手間暇かける余裕がない人は、ほとんど続きませんね。
②立派な花を咲かせるためには
目的は、葉っぱをたくさん茂らせて、根をモジャモジャに生えさせることです。花を咲かせるということは、バラは体力を使う仕事なので、ベースがしっかりしていないと咲きません。
根がモジャモジャに生えることで水と養分を土から吸収し、葉っぱでいっぱい光合成をすることでバラの幹は年々太くなっていって、たくさんの立派な花を咲かせるのです。
去年の秋は台風でボロボロになったところから復活したバラ園のイベントで小山内先生が言っていたのは「まあ、なんだかんだ葉っぱあってのバラなんですわ」と。
③有機栽培の、おもしろいところ
普通の無機栽培でも育て方とテクニックがしっかりしていれば、十分に美しいバラを咲かせることができます。
何度も書いてますが、バラで一番重要なのは水やりです。後は良い土をつかって、太陽の光があびれると、化成肥料だろうが、有機肥料だろうが、たいていは立派に育ちます。
無機栽培でなくてもスーパーのお野菜が普通に美味しいのと一緒です。
有機栽培は身の回りにある有用菌(EM菌)を有機資材で発酵され、植物に必要な栄養分を作り出します。これは、まさに自然界と同じ原理です。秋の落ち葉が、春にはフカフカの土になるのと同じです。
化成肥料は、植物に必要な栄養分をダイレクトに与える栽培方法。
だから、単純に考えると同じものができそうです。ですが土は全然違います。EM菌は発酵の過程で、ネバネバ液を出して、それが土を団粒状にします。これが野山の土がフカフカである理由です。
化成肥料だと、団粒がないので、どんどんサラサラになってしまって水はけが悪い土になってしまいますし、化成肥料だと特定の肥料が残ってしまったり、植物が出す有害物質を分解しないので、土がやせたり、連作障害が発生します。
結果、どうなるかというと、鉢栽培だと2年に1回ぐらい土を替える作業が発生します。有機栽培だと土を何度も使えます。バラの土は高価なので、あまり捨てたくないですよね。有機栽培はお得なんです。
もう一つは、EM菌が多い土だと、植物の根張りがよくなるようです。
下の記事にビール酵母を根に与えると、病原菌と勘違いし、根張りを促進させる。
そして、葉っぱに与えると免疫力を向上させるメカニズムが解明されています。
アサヒグループなのでビール酵母ですが、他の酵母菌でもおそらく同じような効果がのぞめると思われますし、実際に私は、パン酵母で同じ効果を実感しています。
バラにとって有用な菌は、ずばり
乳酸菌、納豆菌、酵母菌、麹菌、枯草菌、光合成細菌です。
このうち左4つは、人間が普段の食生活から体内に取り込んでいるのが、おもしろいですね。
分解する菌であればなんでもいいかというと、そんなことはなくて。腐敗菌とかはダメ。発酵の過程で出すアンモニアが、根を痛めます。よく生ごみを発酵させて肥料にとかいいますが、水を極限まで切らないと腐敗菌が発生してしまいますし、そもそも生ごみは塩分が高すぎて、植物の肥料に向いていません。
※それでも私の親は生ごみたい肥で、そこそこ美味しい野菜を作っていましたが。
後で解説しますが、ボカシ肥料とか手作りすれば、1KGの単価は安いですので、生ごみたい肥は避けることをオススメします。
④私の有機栽培の取り組みと、参考資料
私がバラの有機栽培に取り組んだきっかけは、この本です。
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この本、バラ栽培の経験者なら、本当におもしろいので、良かったら読んでみてください。
無農薬という言葉に目が行きがちですが、有機栽培の本です。有機栽培を極めれば、無農薬でバラは育てられるというものです。
で、私も実践したのですが、とても参考になり私の有機栽培のベースとなっています。
ですが、少し違います。
以前に、この本を参考にボカシ肥料を作ったのですが、好気性で失敗確率がそれなりにあって。半分失敗したものをバラにやってしまって、ほとんどの鉢を枯らしてしまうという大事件がありました。
あのときは仕事もすごく忙しくて、すごいショックで、3年ぐらい地植えのバラ以外は育てない。残ったバラも、ほとんど放置でした。
今は、誰がやっても成功させる嫌気性のボカシ肥料の作り方を見つけてきて実践しています。
バラ栽培講座(5) ボカシ肥料の作り方と効果と活用 - バラとガーデニングと犬とネコ
そして葉面散布や水やりにまぜる用に えひめAIを作っています。(2日もあればできます)
バラ栽培講座(3) えひめAIの作り方と効果と活用 - バラとガーデニングと犬とネコ
そして光合成細菌は下記のもので培養して使っています。クリックするととびます
光合成細菌についても色々記事書いています
バラ栽培講座(4) 光合成細菌の培養法と効果と活用 - バラとガーデニングと犬とネコ
こんな感じで、私はEM菌増殖マニアといっていいでしょう。
そしてEM菌で育てたバラ達の根の様子です。
新苗のラローズドモリナールでしたが冬には、8号鉢がギュウギュウになっていました。
化成肥料でも一見同じようにすごい成長させることは可能なのですが、有機栽培で地道に育てたバラは、木のしっかりした感じが違い、どっしりと鉢になり病気になりにくくなります。そして根張りは、ご覧の通りです。
⑤それでも無農薬ではなくて減農薬で育てています。
上記著者の小竹さんは庭で生活しているような人なので虫のコントロールができるんだなと思います。
病気は、有機栽培を3年じっと我慢すれば、ある程度強い品種であれば無農薬も可能かと思います。
小竹さんのような生活は週末ガーデナーの私には無理な話です。
だから少しだけ、できるだけ有害なものを避けて、バラを育てているのです。
そして減農薬、有機栽培は成功していると言えると思います。
考えてみると、当時の無農薬栽培のときと比べると管理の時間はメチャ減りました。多分4分の1ぐらいじゃないかと思います。
鉢が40。地植えが15です。冬の忙しい時期をのぞき、週にせいぜい3時間だと思います。1時間未満のときも結構あります。
まあ、そんな感じです。無農薬で育てたい気持ちは、すごくわかります。そのヒントが有機栽培にあることは間違いないでしょう。ですが現実問題として、花を美しく咲かせて、かつ無農薬となると、有機栽培を導入しても、とてつもない時間を費やすことになるのです。
全国には無農薬有機栽培に取り組んでいる果樹園や、バラ園もあります。涙なしでは語れない苦労があるようです。
そして現代農業という雑誌にも書いているのですが、みんな言うのは減農薬有機栽培でいきましょうというもの。有機栽培は実は安上がりなんです。菌を培養しまくればいいからです。
先日もアドマイヤーのことを書きましたが、ほんのちょっと農薬を使って有機栽培すれば、すごい効果が出るのです。そして何よりも楽なのです。もし有機栽培取り入れないで普通に栽培したら、薬剤散布は倍以上になると思いますよ。コストも時間もかかっていきます。
ということで、今日は有機栽培のすすめでした。ここに全部書いてあるので、興味ある人はどんどん読んでください
⑥お礼
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