おはようございます。mymykenshinです。今日は、バラの歴史と種類とトレンドについて書いていきます。
2017年6月18日早朝
当ブログは初心者でも簡単にバラを楽しめるように、品種選定から、管理方法まで以下のサイトにまとめてあります。是非いろいろ見ていってください。
私の場合、バラをはじめてまだ10年そこそこなんで、歴史はほとんど知らないけど、色々調べて書いていきます。正直バラって種類多すぎですよね。国内で2000種類が出回るって異常ですよね。歴史を理解すると、少しは整理がつくかなと思います。
- ①オールドローズの時代
- ②ラ・フランス(1867年)の誕生とともにモダンローズの時代へ
- ③第2次世界大戦のピースの逸話ともに、戦後の日本ではHT全盛に
- ④2000年のガーデニングブームと到来
- ③まとめ
①オールドローズの時代
バラは、紀元前12世紀ごろには、すでに古代ペルシャで栽培されていたといわれています。薬用、香料植物として利用され始め、やがて観賞用としても栽培されるようになり、園芸植物として発展していきました。
1800年ごろから交配は西洋初期のオールドローズであるガリカ(赤バラの祖先)、ダマスク(香りのバラ)、アルバ(白バラの祖先)など。
それに四季咲き性の東洋オールドローズのチャイナ(四季咲き)とティー(ティーの香り)が交配されるようになり、西洋後期のオールドローズを形成していきます。
例えば、マダムピエールオジェは、その頃育種されたブルボンという系統です。
ブルボン | 姫野ばら園 八ヶ岳農場 | 姫野ばら園八ヶ岳農場
他にも、ポートランド、
ポートランド | 姫野ばら園 八ヶ岳農場 | 姫野ばら園八ヶ岳農場
ハイブリッド・パーペチュアル
ハイブリッド パーペチュアル | 姫野ばら園 八ヶ岳農場 | 姫野ばら園八ヶ岳農場
ノワゼット
ノアゼット | 姫野ばら園 八ヶ岳農場 | 姫野ばら園八ヶ岳農場
②ラ・フランス(1867年)の誕生とともにモダンローズの時代へ
ハイブリッド・ティー(HT)としての現代バラの成立は、フランスの育種家ギョーにより、1867年、「ラ・フランス」から始まります。これが初めての完全な四季咲き性品種の誕生となり、現代バラ(モダンローズ)の時代が幕を開けます。
蛇足ですが1867年は徳川慶喜が第15代征夷大将軍になった年のようです。
ラフランスはこんなバラ
ラフランスから後の品種をモダンローズと定義されていますが、その前のオールドローズの系統は1867年以降でもオールドローズと呼ばれているものもあります。
その後、フランスの育種家ペルネ-デュシェによって、野生種ロサ・フォエティダから黄色い花色が導入されることになりましたが、1900年に最初の品種「ソレイユ・ドール(黄色の太陽)」が育成されるました。現在栽培されている黄色系品種は、すべてこの品種までさかのぼるらしく、彼の功績の偉大さを知ることができます。
これらハイブリッド・ティー系統が現代バラの主要な系統であり、切り花として流通している1輪咲き品種は多くがこの系統に含まれます。
そして育種家ギョーは、日本の「ノイバラ」をもとに、1875年、四季咲き、矮性で、多数の小輪の花を房咲きにつけるポリアンサ系統を育成しました。このポリアンサ系統は、デンマークの育種家ポールセンにより、ハイブリッド・ティー系統の品種と交雑され、現代のガーデンローズになくてはならない、フロリバンダ系統へつながっていくことになります。
ノイバラは、つる性のバラの育種にも貢献しました。ただつるバラの中には突然変異で、つるバラになったハイブリッド・ティーも多くあります。
③第2次世界大戦のピースの逸話ともに、戦後の日本ではHT全盛に
第2次世界大戦のさなか、フランスのメイアンで育種されたピース。戦火をくぐって、アメリカに送られ、その美しさと逸話から戦後の平和の象徴としてピースと名付けられました。のちの殿堂バラ第一号
日本でも戦後にピースが 渡ったときは大きな反響があったようです。
そして日本では剣弁高芯咲きのハイブリッド・ティーの全盛となります。
いわゆる花屋にならんでいるバラですね。多くの人がバラというと、これをイメージするようになりました。
モナコとか、未だに結構人気ありますよね。これらのバラは菊栽培のイメージと重なるところがありますね。
とにかく、天辺に究極的に美しい花を咲かせるという美学だと思われます。また美しさを追求するので耐病性が無視される傾向にありました。
この時代の代表的な品種は天津乙女です。日本が作出した品種で海外でもっとも愛されていると言われています。
④2000年のガーデニングブームと到来
2000年ごろに日本ではガーデニングブームが起こり、バラだけでなく、宿根草もあわせた、ガーデンが流行るようになりました。
そのせいもあって、従来のバラが主役のHTから、自然の中に溶け込んだようなイングリッシュローズが大人気となりました。
イングリッシュローズは、モダンローズにあえてオールドローズの系統を入れていますので、自然の中にとけこみ、耐病性を上げています。
ガーデンローズなので、当然、バラのためだけに農薬を使いまくるなんてナンセンスという考えも出てきていて、無農薬でバラを育てたいという要望も強くなり、ハイブリッドティー世代とは、考えが大きく異なるようです。
またつるバラでバラだらけにする家も増えました。
2000年代後半(この頃から私はバラを始めた) イングリッシュローズ一強から、デルバールが台頭してきていて、そして日本の育種家達も素晴らしい品種を、出すようになっています。
世界的にも、環境意識の高まりから、農薬のいらない丈夫な品種をという流れになっています。
また香りと耐病性は相反するはずなのに、香りへの追求も強くなりました。
2010年代も後半に入って、本当に全部を備えているんじゃないかというバラが増えてきました。バラ栽培は、とてもおもしろい時期に差し掛かっているような気がします。
そんなこんなで、今ホットなブランド達(私の好みが入ってます。ご容赦を)
③まとめ
いつか、まとめようと思っていた歴史がやっと完成した。正直、オールドローズは数種類しか育てたことないから、なかなか実感がわかない。
でも香りが強くて、自然に溶け込んだ様は、なかなかのものです。広い庭にオールドローズをたくさん植えて幸せってというマニアがいるのもわかる気がします。
そして私が一鉢が4000円以上するイングリッシュローズに惹かれてしまうのは、やはり主体がガーデンだからです。少しだけ自慢させてもらうと、私の庭は都内なのでそれほど広くはないですし、8割はバラという状況ですが、咲き終わったあとの、葉っぱが主体になったときに、マイナスイオンで森の中にいるような錯覚に包まれます。ストレス社会の中で、自分は、この環境に救われているなと思います。不思議なことに花が終わった今の時期に元気な葉っぱを見ると、一番ほっと感じるのです。
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