こんばんは、mymykenshinです。この記事は私がブログを立ち上げて間もない時期に書いたのですが、想定よりもたくさんの方に読まれていまして。
もう少し読者が納得いただける内容に改定します。
2018年6月23日
当ブログは初心者でも簡単にバラを楽しめるように、品種選定から、管理方法まで以下のサイトにまとめてあります。是非いろいろ見ていってください。
①はじめに。
グーグル検索から、このページを検索していて読んでいる人は、きっと「バラって育ててみたいけど、農薬使用するんだよね~。やだな~、無農薬で栽培できる方法ないかな」って感じの方が多いように思います。
というのも、「バラ 無農薬栽培」って検索すると、このページが2番目に位置しているからです(2018年6月23日現在)
正直、当然の感覚だと思います。
私も最初そうで、そういうことを実行しているサイトを10年前にさがしまくっていました。
例えば、20年前からバラを育てているような人は「バラを農薬なしで育てるなんてありえない」と断言することでしょう。昔はバラは美しいけれど、病害虫に弱いという品種が圧倒的に多かった。
とにかく、強い農薬をもとめて、ホームセンターの効果の薄い農薬では飽き足らず、判子を押さないと買えないような、農薬を調達していたと聞きます。
私には考えられない世界ですな。
ところが、イングリッシュローズが台頭してきて、以前より耐病性が強いのが出てきました。2000年初頭ぐらいから。
だから「ひょっとしてバラって無農薬でも育てられるんじゃないの」という淡い期待が10年前ぐらいにあって、私も無農薬栽培からバラを開始したのです。
つるバラで、樹勢がすごいのは、地植えしたら勝手に大きくなりましたが、正直、鉢植えは、ほとんどうまくいかなかった。
夏になるころには黒星病で葉っぱがほとんど落ちてしまって、秋には枯れそうみたいな。
3~4年がんばりましたが、とうとうギブアップして農薬を使用することを解禁しました。
②何がいけなかったか。
バラの苗というのは、最初の3年ぐらいは、病気になりやすいのです。ちょうど子供が小学校に入るまでよく風邪をひくように。
なので、消毒はしないと、黒星病を中心に病気になりやすい。
だから、せめて消毒して予防はしないと、厳しいですね。別に強い農薬ではないのです。人間だって、石鹸で手を洗ったり、うがい薬使ったりするじゃないですか。その程度です。
もう一つ、そもそも、ちゃんとバラにとってベストな栽培ができていたのか?という点です。それは、水が欲しいときに水やりを行い、太陽に一定時間当てたり。
体が弱っていれば、病気になりやすいのは当たり前なのです。そして、無農薬栽培という過酷な状況に追い込むのであれば、ベストな栽培が前提となります。
ところが、このベストな栽培というのが、非常に難易度が高いのです。
③では無農薬栽培は不可能なのか?
ここで、有機栽培というキーワードが出てきます。つまり、有機栽培で超元気に育てれば、農薬なんて必要ないかも・・・
そして、結局、私は有機栽培で少しだけ農薬を使うという道を選びました。農薬使うといっても、まず100%人体や環境に負荷にならないレベルで使う感じです。
農薬についても勉強しました。天然由来で、全然人体に影響の100%ありえないというものもあり、そういうのをできるだけ優先しています。
今では「農薬=危険」と勝手に妄想していた部分も反省しています。
中身をきちんと確認して使う分には問題ないなと。
さらにバラの最新品種に、ほとんど農薬を使わなくても育てられる強靭なものが、どんどん出てきているのは嬉しい傾向です。
正直、そういうのであれば、無農薬でもいけるかもと思うことはあります。
④これからバラを始める人に
私がオススメするのは、栽培の基本を理解し(わかるようになるまで2~3年はかかると思います)、有機栽培を駆使して、必要最低限の農薬使いながら栽培するのが、一番現実的だし、バラを楽しめるのではないかと思います。
そういう栽培ができるノウハウは下記のところに書かれていますし、これからも季節に応じてブログを更新するので、フォロアップもできるかと思います。
正直、昔、無農薬で育てたときの自分の行動の意味について考えさせられることが多数です。
たとえば、黒星病にならないように「木酢液」を散布するとか。
木酢液は、タールが入っているので、基本的に発がん性があります。ただ農水省は農薬として検討していないので農薬ではありません。
しかも木酢液が、どれだけ黒星病の治療に効果があるのかわかりません。逆にいうと農薬として試験していないから、効果が出ているのかどうかも検証されていないのです。
だったら、検証されていて、安全性も確認されているジマンダイセンで消毒予防した方が、よくありませんか?
これがジマンダイセンで予防しておくと、結構防御できるので、なってしまって治療しなくてすむ。バラも元気ということなのです。
他にも「粘着くん」という強い味方の農薬があります。ですが中身はデンプンです。これを散布すると、アブラムシは気門を封じられて窒息死します。
もちろん人間には無害です。
あとは人間だってピンチのときは、病院に行って薬をもらうじゃないですか。
バラにとってハダニは、かなりのピンチで、薬剤を投与しないと、結構な確率で枯れます。しかも見つけてすぐに対処しないと大繁殖して他のも枯れてしまう事態に。
だけど、いつもハダニの危険があるわけではなくて、そもそも予防策はあるし、予防していても夏に異常に暑くて乾燥すると発生することがあるのです。
そのときだけは、薬剤散布します。マスクもして。何年も育てた苗が、その瞬間を躊躇して枯れてしまったら寂しいでしょう。
⑤とにかく有機栽培をきわめて元気にすること
農薬使おうが使うまいが、有機栽培がうまくいくと、劇的に成長し健康になるので頑張りましょう。
正直、農薬の使用回数は減ります。元気になると害虫も減るので、害虫駆除の農薬も減ります。
無農薬派は、有機栽培を駆使するしか道がないとも言えるのです。
⑥まとめ
いかがでしたか?このページにたどり着いたときのモヤモヤは解消されたでしょうか。
もちろん、できるだけ農薬は使いたくないけど、あまりに無農薬に拘るのは人間のエゴだと思うのです。
バラにとって、一番良い形はなんでしょう。そういう視点で栽培しています。そしてそういう視点になれば、きっと美しい花をたくさん咲かせてくれると思うのです。
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